骨粗鬆症リエゾンチームとは?
リエゾンとは「連携係」と訳され、診療におけるコーディネーターの役割を意味します。最初の脆弱性骨折への対応(治療)および骨折リスク評価と新たな骨折の防止を目的としています。
サービスの提供対象は大腿骨近位部骨折例、その他の脆弱性骨折例、骨折リスクの高い例や転倒リスクの高い例、高齢者一般がサービスの提供対象となります。
既に英国、豪州、カナダではこのようなサービスが実施され、多職種連携による骨折抑制を推進するコーディネーターの活動によって、骨折発生率の低下、医療費削減の報告もされています。
我が、日本でも一般社団法人日本骨粗鬆症学会において、骨粗鬆症の診療支援サービスに関わる医療職を対象にした教育プログラムを策定し、リエゾンサービスの普及・推進をすすめています。
当院では、2022年3月より「久我山病院 骨粗鬆症リエゾンチーム」を立ち上げ、患者様の骨折予防及び骨粗鬆症治療の普及に向けて活動しております。
当院のリエゾンチームの特徴
当院の骨粗鬆症リエゾンチームは、整形外科医と骨粗鬆症マネージャーを中心に、産婦人科医や事務職を含む多職種が連携し、入院・外来・手術後などの幅広い場面で、地域住民の『骨の健康』を守る活動を展開しています。看護師による生活指導、薬剤師による薬剤指導、理学療法士や作業療法士による運動・転倒予防指導、栄養士による栄養指導など、包括的かつ詳細な評価と治療を行う体制を整えています。
当院では、これまでに8名の骨粗鬆症マネージャーを育成し、国際骨粗鬆症財団から銅メダルの認定を受ける(東京都内で認定を受けている施設は7施設、世田谷区初)などの成果を上げています。
今後も、地域の先生方との医療連携を通じて、一次骨折予防を推進することで、生涯にわたって骨折を防ぐ健康づくりに貢献し、真の骨粗鬆症リエゾンチームを目指してまいります。
骨粗鬆症外来のご案内
骨粗鬆症リエゾンチームの立ち上げに伴い、骨粗鬆症外来を開設いたしました。整形外科医師と骨粗鬆症マネージャーを中心とした専門外来で患者様1人1人に合わせたオーダーメイドの骨粗鬆症治療を提供いたします。
ご紹介いただきました患者様の検査、評価を行い、近隣の先生方と医療連携ネットワークを構築し、患者様により良い骨粗鬆症治療を提供してまいります。
【診察日時】
第1~第4火曜日/第2週木曜日 13:00~14:30
■私達が担当いたします
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第一火曜日 佐野 秀仁 |
第二火曜日 鈴木 啓司 |
第三火曜日 佐藤 俊輔 |
第四火曜日 道廣 岳 |
第二木曜日 小松 研郎 |
■骨粗鬆症外来ではこのようなことを行います
検査 ・DEXA(体幹骨・腰椎・股関節・その他の部分で測定します)
・採血(各骨代謝マーカー)
治療
・投薬・病態に応じた最適な治療計画を実施します。
指導 ・必要に応じて栄養士・薬剤師・看護師などが指導を行います。
ご予約・ご依頼は
●患者様本人・ご家族からは
TEL:03-3309-1111(代表) ●医療機関からは
TEL:03-3309-1116(患者支援センター)までお電話ください。