クリスマスも近づき、イベント事も少しずつ例年の賑わいを取り戻して来ました。近くお産を控える妊婦さん達はいかがお過ごしでしょうか？赤ちゃんとの対面を心待ちにされつつも、不安も抱えながら師走を迎えられているのではないでしょうか。

当院 産婦人科は地域の中核病院として、世田谷区をはじめ杉並区、三鷹市からも多くの妊婦さんにご来院頂いています。
私たち助産師は、そんな人生の一大イベントにのぞむ妊婦さんたちにとって、単なる医療従事者ではなく、僭越ながら頼れる伴走ランナーのような存在でありたいと思っています。

あなたにとってお産はどんなイメージでしょうか？

今回のブログタイトルの「快適なお産」とはどんなお産だと思いますか？

実際にお産に立ち会う私たちにとっての「快適なお産」とは「安心できる快適な環境で母子共に健やかにお産を終えること」です。

そのためには、ご自身にとっての安心やリズムをよく知ること、またご自身に合ったお産の形を知ること、そのお産が可能な病院の医師、助産師にかかることがとても大切なのです。

十人の妊婦さんがいれば十通りの「快適なお産」があります。
お産にこれが正解！という形はありませんが、当院が考える快適なお産＝理想のお産は下記の2つに集約されます。

１）母子ともに痛みや不安・ストレスが可能な限り少ないお産であること

２）妊婦さんが望むお産の形をできる限り叶えてさしあげること

まず、1つ目の出産につきものであった強い痛みは、今の時代無痛分娩という選択肢が増えました。

無痛分娩を望む妊婦さんは年々増加傾向にあるため、当久我山病院でも受け入れ体制を整え日々アップデートしているのですが、とりわけ第一子は自然分娩、第二子は当院で無痛分娩をされたかたからは総じて高評価をいただいております。

また、お産の時だけでなく産後ケア入院で産後の疲労や育児の不安を解消するお手伝いもしていますのでお気軽にご相談くださいね。

次に2つ目の「妊婦さんが望む出産の実現」にはバースプランの詳細なヒアリング（規定の用紙に希望を自由に書き込んでいただきます）とそれに沿ったケアの実施で対応しています。

これまでにいただいた実際のご希望を例に挙げると

❏　優しくして下さい　

❏　なるべく会陰切開をしたくない

❏　胎盤を見たい

❏　赤ちゃんの写真を撮ってほしい

❏　前向きな言葉かけをしてほしい

などなど、何でも自由に書き込んでいただけるので是非ご活用下さいね。

当院での妊婦健診時は毎回、助産師による腹部の計測、胎児の心音聴取、保健指導があります。

お産に関わることはもちろん、色々なことを相談いただけますので「快適で安全なお産」を目指して、不安に感じることは何でもご相談ください。

これからも皆様の伴走ランナーとして寄り添うべく、久我山病院 産婦人科一同日々医業に取り組んでいます。